麦踏みの思い出遥か六十年 // 如月の朝日に春を実感す ー 立春すぎて


立春を過ぎるとあらゆるものが春めいてくる

天気予報に雨マークが混じるようになり
花粉も飛び始める
日差しを温かく感じるのは気のせいだろうか

麦踏みの思い出遥か六十年

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認知症の日記を書いている

時間はスローに進むので 新しいことは特にない

日に日に痴呆が進行するというものでも無い

日常を一緒に過ごす人の話を聞いていると 新しい症状の話を耳にする

だがそれを聞いたところで もの凄く吃驚するわけではなく
「ふむふむ・・なるほど・・そんなものなのやな」
と頷くのである

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「もの忘れ」と「認知症」その違いを微妙に理解して その違いを理解したうえで 症状に苦しんでいる人に接していかねばならない

認知症の人が穏やかに日常の時間を過ごしているのを見ていると これは病気ではないのではないかと思えてくることがある

しかし 明らかに病気である

ご本人は その症状を 苦にもせず 悩みもぜず 苛立ちもしないで 澹然と過ごしているのが とても美しくもみえる